介護職で働いていると現場では高齢者や障害のある人を相手に身体介助などを行うことになります。
主に高齢者を相手にする現場が多く、コミュニケーションを取る機会が多いのが一般的です。
高齢者の介護では毎日しっかりと会話をすることが重要であり、介護従事者は自発的に話をさせるように促す役割を果たしています。
そのため、高齢者から様々な話を毎日聞けるという魅力がある仕事です。
話の内容として高齢者の昔話は典型的なものであり、若かった頃の記憶が蘇ってくるとかなりの長話になることもあります。
その中には人生の教訓が散りばめられていることから、将来的に役立つ情報が多数盛り込まれているのが魅力です。
仕事をしながら先人の知恵や苦労などを理解し、これからの人生に活用していくことができます。
このような魅力のある昔話は介護職が高齢者とのコミュニケーションで悩んでいるときにも活用可能です。
相手に話をして欲しいけれど会話の内容が見つからないという場合には、昔の話をして欲しいと伝えて自発的に話すことを促せます。
思い出すという作業は脳の機能を維持向上させるのに重要な役割を果たすため、数十年前の経験を話してもらうだけで介護の仕事として十分な内容になるのです。
話をしてみると相手も生活に対して気力が蘇ってくることもあります。
高齢者の昔話を促すことは介護従事者が自分のために役立てられるだけでなく、相手を元気にさせるのにもつながるものなのです。